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備蓄品の上手なストック方法 家全体を「防災倉庫」に

備蓄品の上手なストック方法 家全体を「防災倉庫」に

災害に備えた備蓄品を、どのようにストックするかは悩みの種です。狭い家の中で備蓄品を上手にストックするには、どのような方法があるのでしょう。保管するのに適した場所は? 避難が必要な際に持ち出すものは? 備蓄品のチェック方法は?被災者から聞いた知恵や技を、書籍や講座、イベントなどで分かりやすく伝える、NPO法人プラス・アーツ(神戸市)の小倉丈佳さんに伺いました。

おすすめしたい「すきま収納」

備蓄品のストックについてよく言われるのは、「置く場所がない」ということです。確かに水だけでもかなり場所を取ってしまうので、クローゼットや押し入れに入りきらないという問題が出てきます。

そこでおすすめしたいのが“すきま収納”です。これは玄関のわき、キッチンの棚、パソコンデスクの足元などのすきまに、備蓄品を分散して置くというやり方。つまり、家全体を防災倉庫だと考えるわけですね。

この分散備蓄には別のメリットもあって、例えばクローゼットの中に備蓄品をまとめて収納していた場合、地震で家具が倒れて扉が開かなくなったら取り出せませんが、家のあちこちに置いていれば困らずに済みます。2階建てのお宅で浸水の可能性がある場合は、1階と2階に分けて置いておくとよいでしょう。

日本ではこれまで地震が起こらなかった年は1回もありません。地震を「もしも」の出来事ではなく、毎年当たり前に起こる気象現象だと考え、北国の人が雪に備えるように、当然のこととして日頃から備えておく、という姿勢が大切です。

外に避難する場合に備える

人口が密集する東京都においては在宅避難できるのがベストですが、ハザードマップを見て自分が住んでいるエリアに浸水や土砂災害の可能性がある場合には、避難時に持ち出すものを用意しておく必要があります。リュックサックに入れて、すぐに持ち出せる玄関先などに置いておきましょう。場所をとるスーツケースの中に、避難グッズを入れておくのもよいでしょう。

水害の場合、天気予報でいつ頃から雨が強くなってくるか判断できるので、それからでも準備はできますが、地震の場合は予測ができません。耐震性が低い古い家屋に住んでいたり、木造住宅が密集して火災の危険があるエリアに住んでいたりする場合は、いざというときに避難できるよう、リュックサックに避難グッズを入れておくと安心です。水は重いので、500ml入りで長期間もつ災害用のミネラルウォーターを入れておきましょう。

持ち出し用、在宅避難用の防災グッズとしては、それぞれ以下のように分けて考え、備えておくと便利です。

備蓄品のチェックをイベントとして楽しむ

備蓄品を普段から少し多めに買い、使った分を買い足していく“ローリングストック法”を実践している場合は、定期的に食べるので食品の賞味期限にはそれほどこだわる必要はありません。気になる場合はキッチンの見える場所に食料を置き、賞味期限の短いものを手前に出したり、箱に賞味期限を書いたりしておくのもよいと思います。

ローリングストック法をスムーズに行うためには、「毎月1日は備蓄食を食べる日」などと決めておくのもおすすめ。その際、有名シェフがプロデュースした高級カレーや、ご当地の食材が入ったシチューなど、普段は買わないちょっと贅沢(ぜいたく)なメニューをあえて買っておくと、その日が来るのが待ち遠しくなるような、楽しいイベントになります。

防災リュックも同様に、「中身を点検しましょう」ではなく、リュックサックを持ち出してピクニックを楽しむというのはどうでしょう?お子さんと一緒に防災グッズで遊んだり、家の中でキャンプのように電気・ガス・水道を使わずに過ごしたりしてみるなど、家族で楽しみながら防災に取り組めたら理想的だと思います。

クーラーボックスの有効な使い方

停電して冷蔵庫が使えなくなったときは、まず冷蔵庫の中の食材を半分ほど、保冷剤を入れたクーラーボックスに移しましょう。食材が傷むのは外から暖かい空気が入ってきたときなので、冷蔵庫の中の食材を食べきるまで、クーラーボックスは開けないようにします。クーラーボックスがない場合は、フタ付きの発泡スチロールの箱でも代用可能です。

その際は冷蔵品を下に、冷凍品を上に入れると、冷凍品の冷たい空気が上から下に流れ、長時間保冷効果を維持できます。

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